【評価4.4】成田:JALサクララウンジ|牛肉ゴロゴロの特製ビーフカレーとシャンパン、飛行機を眺める贅沢な出発前

サクララウンジ
サクララウンジ

出国審査を抜けて、案内板の矢印どおりにサクララウンジの受付へ。搭乗券をかざして中に入り、大階段を下りた瞬間、思わず足が止まりました。天井から吊るされたシャンデリア、緩やかにカーブする階段、その先に広がるゆったりとしたソファ席。ここ、本当に空港の中ですよね?

今回レポートするのは、成田空港第2ターミナルのJALサクララウンジ(本館)。JALの上級会員やビジネスクラス以上の搭乗者が利用できる、国際線出発前のフラッグシップラウンジです。名物のJAL特製ビーフカレーに、シャンパンからウイスキーまで揃うアルコール、そして窓一面の駐機場ビュー。福岡のサクララウンジとは規模もクオリティもまったく別物でした。

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📊 まごじろうの評価(各5点満点)

ドリンクリラックス度時間価値総合評価
4.64.44.24.4

施設基本情報

⚠️ 営業時間や利用条件は変更になることがあります。訪問前に必ず下記の公式サイトで最新情報をご確認ください。

施設名JALサクララウンジ 成田空港国際線(本館)
場所出国審査通過後 第2ターミナル本館3階(受付)/ラウンジは2階・3階
利用条件JALビジネスクラス以上/JMBサファイア以上・JALグローバルクラブ/ワンワールド・サファイア以上
詳細情報https://www.jal.co.jp/ja-jp/jal-experience/lounge/nrt-sakura.html
プライオリティパス❌ 利用不可

ラウンジへのアクセス

成田空港第2ターミナルの本館サクララウンジは、出国審査を通過したあと、3階の免税店エリアを進んだ先にあります。受付は3階。石張りの壁に金色の鶴のマークが浮かぶ入口は、それだけで「格の違う場所に入るぞ」という気持ちにさせてくれます。

成田空港JALサクララウンジ本館の受付。石張りの壁に金色の鶴のロゴ

受付で搭乗券を提示すると、そのままラウンジエリアへ。木製ルーバーの壁がゆるやかに視線を遮り、通路を進むごとに空港の喧騒が遠のいていきます。この「切り替わる感じ」の演出がうまい。

木製ルーバーの壁にサクララウンジのサイン

ラウンジは2階と3階の2フロア構成。出発時刻までの残り時間に応じて、食事なら3階、ゆっくり休むなら2階、と使い分けられるのが本館の強みです。なお保安検査・出国審査の前からは利用できないので、余裕を持って出国してしまうのがおすすめです。

雰囲気:大階段とシャンデリアが迎える、ホテルのような空間

このラウンジを象徴しているのが、2フロアを貫く大階段です。緩やかにカーブする階段の脇には、天井から床近くまで垂れ下がる縦長のシャンデリア。空港ラウンジというより、都心のホテルのロビーに迷い込んだような気分になります。

階段下から見上げた大階段。奥にはゆったりとしたソファ席が並ぶ

階段そのものが照明になっていて、夜の時間帯はとくに雰囲気が出ます。搭乗前だというのに、思わず何枚も写真を撮ってしまいました。

そして今回いちばん感心したのが、家具の座り心地です。座面がしっかりと沈み込むソファ席、背もたれの角度がちょうどいい一人掛けのアームチェア、パソコン作業向きのカウンター席。どれに座っても「安いイスで数を稼いでいない」ことが伝わってきます。座席の間隔にも余裕があり、隣の人の会話が気になることもありませんでした。

サクララウンジのバーカウンターとソファ席。大型テレビも設置されている

そして窓側。ダイニングエリアは窓が一面ガラス張りになっていて、席に座ったまま駐機場を眺められます。夕暮れどきの薄青い空に、JALの機体がぼんやり浮かび上がる光景は、それだけでビールが1杯進みます。

窓一面から駐機場が見えるダイニングエリア
ラウンジの窓から見えるJALのボーイング787と成田空港の駐機場

JALの787が真正面。その奥にはキャセイパシフィックやエミレーツの機体も見えて、いかにも国際線ターミナルらしい眺めです。飛行機好きにはたまりません。

ドリンク:ビールだけじゃない、シャンパンもウイスキーも

ここが成田サクララウンジの真骨頂。地方空港のサクララウンジだと「ビールと焼酎」で終わってしまうところですが、成田は品揃えの幅がまるで違います。

成田サクララウンジのドリンクカウンター。自動ビールサーバーとスムージーマシンが並ぶ
  • ビール:自動ビールサーバーで注ぐ生ビール(複数銘柄)
  • シャンパン・スパークリング:氷を張った器で冷やされたボトルがずらり
  • ワイン:赤・白ともに用意。テイスティングノート付きの「WINE SELECTION」カードあり
  • ウイスキー:イチローズモルト&グレーン ホワイトラベル、デュワーズ12年、ジョニーウォーカー黒ラベルなど
  • スピリッツ・リキュール:ボンベイサファイア、カンパリ、レミーマルタン、サントリーの「奏」など
  • 日本酒・焼酎:日本酒に加え、さつま白波などの本格焼酎
  • ソフトドリンク:ドリンクディスペンサー各種、スムージーマシン、ボトル飲料の冷蔵ショーケース、コーヒーマシン
大理石のバーカウンターに並ぶウイスキー・日本酒・リキュールのボトル

正直に言います。ボトルが並んだこのカウンターを見た瞬間、「今日は飲むぞ」と腹をくくりました。イチローズモルトが無料で飲めるラウンジ、そうそうありません。

氷を張った器で冷やされているスパークリングワインのボトル

スパークリングは氷をたっぷり張った器できっちり冷やされていて、注いだ瞬間の泡立ちが気持ちいい。グラスもフルート型がちゃんと用意されています。こういう細かいところで「さすがJAL」と思わされます。

ボトル飲料が並ぶ冷蔵ショーケース
ドリンクディスペンサーとスムージーマシン

お酒を飲まない方も安心してください。ドリンクディスペンサーにボトル飲料の冷蔵ショーケース、そしてスムージーマシンまであります。搭乗前は水分をしっかり摂っておきたいので、この選択肢の多さはありがたい。

目玉はJAL特製ビーフカレー:牛肉がゴロゴロ入っている

さて、成田サクララウンジといえばこれ。JAL特製オリジナルビーフカレーです。実は私、このカレーが大好物で、成田を使うたびに食べています。今回も席に着くより先に、まっすぐカレーを取りに行きました。

JAL特製オリジナルビーフカレー。黒い器に盛られた濃い色のルーとライス、福神漬とらっきょう

何度食べても感心するのが牛肉の量です。ルーの中に、箸で持ち上げられるサイズの牛肉がゴロゴロと沈んでいます。「カレーに入っている肉」というより「煮込まれた牛肉にカレーソースがかかっている」と言ったほうが近い。しかもホロホロで、噛む必要がないくらい柔らかい。

ルーは見た目どおりの濃厚な欧風カレー。スパイスの角が立っていない、じっくり煮込んだ深いコクのある味わいで、辛さは控えめです。福神漬とらっきょうを添えれば、味に緩急がついて最後まで飽きません。搭乗前にサラッと食べるつもりが、気づけば完食していました。

ラウンジ飯というと「まあ無料だし」と割り切って食べるものも多いのですが、これは違います。街のカレー屋さんで1,200円払っても納得するレベル。成田からJALに乗るなら、機内食のことは一旦忘れて、これを食べておくべきです。

フード:カレー以外のビュッフェも充実

カレーばかり褒めてしまいましたが、ビュッフェ全体もかなりの充実ぶりです。温かい料理のコーナーには、揚げ物やポテト、中華風のおかずなどが並んでいました。

サクララウンジのホットビュッフェ。唐揚げやポテトが並ぶ
ご飯と味噌汁、パンが用意されたビュッフェカウンター

ご飯と味噌汁、それにパンのコーナーも別途あります。長距離フライトの前に和食で胃を整えておきたい、という人にはうれしい構成です。

デザートやヨーグルト、グラノーラが並ぶコーナー
ブロッコリーやミニトマト、大根サラダが並ぶサラダバー

サラダバーもきちんとしていて、ブロッコリー、ミニトマト、紫キャベツ、大根サラダなど、野菜がしっかり摂れます。ドレッシングも数種類。カレーとビールで偏りがちな栄養バランスを、ここで少しだけ取り戻しました。

大理石のカウンターに並ぶ焼き菓子やタルト、コーヒーマシン

白い大理石のカウンターには、焼き菓子やタルト、ナッツ類。コーヒーを淹れて甘いものをつまめば、そのままカフェとして成立します。時間帯によって並ぶものが変わるので、早めに入って何周かするのがおすすめです。

その他の設備

Wi-Fiは無料で利用可能。電源が使える席も多く、パソコン作業や充電に困ることはありません。シャワールーム、仮眠室、マッサージチェア、キッズルーム、電話ブース、喫煙室と、長時間の乗り継ぎにも対応できる設備が揃っています。

ただしシャワーは人気が高く、夕方の混雑時間帯は待ち時間が長くなりがちです。使いたい人はラウンジに入ったらまず受付で申し込む、というのが鉄則でしょう。

率直な感想:総合力でここまで隙のないラウンジは珍しい

これまで国内外のさまざまなラウンジを訪れてきましたが、成田のサクララウンジ本館は「弱点が見当たらない」タイプのラウンジでした。

フードは特製ビーフカレーという明確な看板メニューがあり、それ以外のビュッフェも手を抜いていない。アルコールはビールだけでなくシャンパン、ワイン、ウイスキーまで幅広く揃う。窓の外には飛行機。座り心地のいい家具。大階段の演出。どこを切り取っても満足度が高い。

減点するとすれば、やはり混雑です。成田のハブラウンジである以上、ピーク時間帯は席探しに歩き回ることになりますし、シャワーの待ち時間も読めません。「静かにひとりでこもりたい」という目的なら、地方空港のサクララウンジのほうが快適な場面もあるでしょう。そこを差し引いての総合4.4点です。

利用前に知っておきたいヒントと注意点

  • プライオリティパスは利用不可:JALビジネスクラス以上の搭乗、またはJMBサファイア以上・JALグローバルクラブの資格が必要です。ゴールドカードでは入れません。
  • ビーフカレーは最優先で:滞在時間が短いなら、まずカレーを確保しましょう。ほかのビュッフェは後からでも回れます。
  • シャワーは入室直後に申し込む:夕方以降は待ち時間が長くなります。使うと決めているなら真っ先に受付へ。
  • 2階と3階を使い分ける:食事なら3階のダイニング、休憩なら2階のソファ席。フロアごとに性格が違います。
  • 飛行機を見たいなら窓側の席へ:窓際は人気なので、早めに入って確保するのが吉です。
  • アルコールは追加料金なし:シャンパンもウイスキーも無料。ただしこのあと長時間のフライトが待っています。飲みすぎにはご注意を。
  • 出国審査後のみ利用可能:時間に余裕を持って出国してしまうのが正解です。

まとめ

成田空港のJALサクララウンジ本館は、フード・ドリンク・眺め・居心地のすべてが高いレベルで揃った、国際線出発前の最高の待ち時間を提供してくれるラウンジです。牛肉がゴロゴロ入ったJAL特製ビーフカレーは何度食べても飽きない実力で、シャンパンやウイスキーまで無料で楽しめるアルコールの品揃えも文句なし。窓の向こうに並ぶ機体を眺めながら、座り心地のいい椅子に沈み込む時間は、それだけで旅の満足度を一段階引き上げてくれます。混雑という弱点はあるものの、それを差し引いても寄る価値は十分。成田からJALで飛ぶ機会があれば、少し早めに出国して、このラウンジの時間をたっぷり味わってみてください。

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