ブダペストからの帰り、非シェンゲン行きのフライトまで数時間ありました。リスト・フェレンツ国際空港のターミナル2B、非シェンゲンエリアにあるPlaza Premium Lounge(プラザ・プレミアム・ラウンジ)にプライオリティパスで立ち寄ってきました。結論から先に言うと、アルコールの品揃えとチキンカレーは当たりでした。ただ座席が狭くてけっこう混んでいて、落ち着いて過ごせる場所とは言いにくい——そういうラウンジです。世界各地の空港ラウンジをプライオリティパスで巡ってきた私が、ブダペストでのこのラウンジ体験を詳しくレポートします。
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📊 まごじろうの評価(各5点満点)
| 食事 | リラックス度 | 時間価値 | 総合評価 |
|---|---|---|---|
| 4.0 | 2.5 | 3.5 | 3.5 |
施設基本情報
【重要】営業時間や利用条件は変更になることがあります。特に営業時間はよく変わるので、訪問前に必ず下記の詳細情報ページで最新情報をご確認ください。
| 施設名 | Plaza Premium Lounge(Non-Schengen)/プラザ・プレミアム・ラウンジ(非シェンゲン) |
|---|---|
| 空港 | ブダペスト・リスト・フェレンツ国際空港(BUD) |
| 場所 | 保安検査・出国審査通過後 ターミナル2B 非シェンゲンエリア 出発フロアの1つ上(メザニン階) |
| 詳細情報 | https://www.prioritypass.com/ja-JP/lounges/hungary/budapest-ferenc-liszt-international/bud9-plaza-premium-lounge-non-schengen |
ラウンジへのアクセス
保安検査を抜けたあと、EU外へ向かう便は出国審査を通って非シェンゲンエリアへ入ります。ラウンジがあるのはその先、ターミナル2Bの出発フロアから階段またはエレベーターで1つ上がったメザニン階です。Bゲート方面の案内表示にラウンジの表示が出ているので、それをたどれば着きます。

上がってすぐの壁に「PLAZA PREMIUM LOUNGE」のサインがあり、その脇がコート&荷物置き場になっています。同じメザニン階には別のラウンジも並んでいるので、サインを見て入口を間違えないようにしてください。
受付でプライオリティパスと搭乗券を提示すれば入場できます。ひとつ大事な注意点として、このラウンジは非シェンゲンエリア専用です。シェンゲン圏内へ飛ぶ便では出国審査を通らないので、そもそもここには来られません。行き先がEU圏内なら、シェンゲン側にある別のラウンジを使うことになります。搭乗券の行き先とエリアを先に確認しておきましょう。
雰囲気:滑走路ビューは気持ちいい、でも席が狭くて落ち着かない
中に入ってまず良いと思ったのは、窓です。壁一面がガラス張りで、エプロンから滑走路まで見渡せます。木目のカウンターに観葉植物が並び、ペンダントライトが下がっていて、自然光がたっぷり入る。写真で見ると、なかなか気持ちのいいラウンジです。

ただ実際に座ってみると、座席がちょっと狭い。窓際のカウンター席、ソファ席、奥のボックス席とひと通り揃っているのですが、どれも間隔が詰めて配置されていて、隣の人との距離が近いのです。

そのうえ、けっこう混んでいました。到着したときにはすでにほとんどの席が埋まっていて、空いている場所を探して歩き回ることになりました。人の出入りも多く、全体としてざわざわしている。ラウンジでひと息つくつもりで入ると、思ったより落ち着けないと感じるはずです。

救いは、席の足元や天板にコンセントがしっかり用意されていることです。充電しながらフライトを待つぶんには困りません。
食事:チキンカレーが美味しくて2杯食べた
このラウンジで一番印象に残ったのは、実は食事です。温かい料理は保温鍋にいくつか並ぶスタイルで、品数としては多くありません。バスマティライス、野菜入りのペンネ、そしてチキンカレー。それだけ見ると地味な構成です。

ところが、このチキンカレーが当たりでした。日本のカレーとは別物で、インド風に近いスパイスの効いたルー。トマトとクリームのコクがあって、パラパラのバスマティライスとよく合います。空港ラウンジで出てくる味としては、かなり上のほうだと思います。
正直に書きますが、美味しかったので2杯食べました。ラウンジでおかわりまでした料理は、そう多くありません。

スープも用意されていました。この日はじゃがいものクリームスープ(タラゴン風味)。派手さはありませんが、素直に飲めるやさしい味です。

もうひとつ、「Chef’s special」と札の立った煮込みがありました。トマトベースにパプリカやナスが入った一皿で、いかにもハンガリーらしい味付け。パンを添えるとちょうどいいです。

というわけで、最初のプレートはこうなりました。煮込みとパン、スープ、それにビール。これで無料というのは、空港で食事を買うことを考えれば十分すぎる内容です。

冷菜とスイーツ:ピクルスがずらりと並ぶのが中欧らしい
温かい料理の隣に、冷菜とデザートのショーケースがあります。ケーキが2種類(マーブルケーキとジャム入りのスポンジ)、カップに入った小さなデザート、カットフルーツ、サンドイッチとペストリー。ひと通り揃っていて、見た目もきれいです。

そして中欧らしいと思ったのが、ピクルスの充実ぶりです。ペペロンチーニ、きゅうり、にんじん、ビーツ、コールスロー。オイルとビネガー、塩胡椒も置かれていて、サラダのように取れるようになっています。パンは全粒粉のバゲットやシード入りのロールなど、こちらも悪くありません。

窓際にはシリアルやナッツ、トルティーヤチップスの小さなコーナーもありました。朝の時間帯ならここが主役になるのだと思います。

ドリンク:無料アルコールの品揃えが豊富、さらに上を狙える有料メニューもある
このラウンジの一番の売りは、間違いなくバーです。「AEROBAR」と名前のついたカウンターがあり、背後の棚にボトルがずらりと並んでいます。プライオリティパスのラウンジで、ここまで見栄えのするバーはそう多くありません。

そして重要なのが、無料と有料の2階建てになっていることです。カウンターにメニュー表が2枚立っていて、片方が無料、もう片方が有料。この線引きを知っておくと迷いません。
まず無料の「Complimentary Drinks」。ワインが4種類(Bodriのシラー、Dubiczのカベルネ・フラン、同じ生産者のロゼ、What’s Nextのマスカット・ブラン)、スパークリングワインが1種類、スピリッツはフィンランディア・ウォッカ、ビーフィーター・ジン、バカルディ、ジャックダニエル、ビールはゲッサー・プレミアム。無料の範囲でこれだけあれば、正直もう十分です。

そのうえで、少額の追加料金でグレードを上げられる「Premium Drinks」があります。カクテルが5〜8ユーロ程度(ミモザ、アペロールスプリッツ、モヒートなど)、スピリッツはヘンドリックスやベルヴェデール、ヘネシーVSOP。面白いのはハンガリーらしいラインナップで、パーリンカ(プラム・洋梨・アプリコット)が各5ユーロ、トカイの貴腐ワインが50mlで10ユーロ。ステラ・アルトワやコロナも3〜4ユーロで飲めます。

ハンガリーのお酒を空港で少しだけ試したい、という人にはこの有料メニューはよくできていると思います。お酒好きなら、このラウンジを選ぶ理由になるはずです。
アルコール以外もひと通り揃っています。コーヒーマシンが2台。スタッフに頼めばトルココーヒーも出してくれるようで、夏季限定の有料コーヒーメニューの案内も出ていました。

紅茶はリプトンのフレーバーティーが数種類、トースターやお湯、ジャムも置かれていて、軽い朝食を作るぶんには困りません。

ソフトドリンクはディスペンサー式で、オレンジ、アップル、コーラ、水、炭酸水など。隣にはコーシャ対応の案内とEl Al専用の電子レンジがありました。テルアビブ便が発着する非シェンゲンエリアらしい光景で、こういう細かいところは感心します。

その下には牛乳専用の小さな冷蔵庫。コーヒー用にきちんと分けてあります。

オペレーションは今ひとつ:バーに人がいない時間があった
食事とドリンクの中身は良かったのですが、惜しいのが運営のほうです。
見ている限りスタッフの人数が少なめで、アルコールを出してもらおうとバーカウンターまで行っても、誰もいない時間がありました。メニューを頼みたくても、まず人を探すところから始まる。待っていればそのうち来てくれるのですが、テンポが悪いのです。
混雑してくると、下げ物も追いついていない印象でした。せっかく無料でこれだけのお酒を出しているのに、注いでもらえないタイミングがあるのはもったいない。ここが整えば評価はもう半歩上がると思います。
率直な感想:アルコール好きなら悪くない、落ち着きたいなら期待しすぎない
これまで世界各地のプライオリティパスラウンジを利用してきましたが、ブダペストのPlaza Premium Lounge(Non-Schengen)は総合3.5というあたりに落ち着きました。
プラスは、はっきりしています。アルコールの品揃えが豊富で、無料の範囲でもワインからウイスキーまで選べる。さらに少額の追加でパーリンカやトカイまで試せる。そしてチキンカレーが美味しい。お酒が好きな人、食事もそこそこ取りたい人にとっては、十分に満足できるラウンジです。
マイナスは、座席の狭さと混雑、そしてオペレーションです。窓が大きくて滑走路が見える環境は良いのに、席が詰まっていて人も多く、腰を落ち着けるという感じにはならない。加えて滞在時間の上限も設けられているので、「ここで長く休む」用途には向きません。
使い方としては、入ってまず一杯やって、カレーを食べて、あとは滑走路を眺めながらフライトを待つ——これがこのラウンジの正しい過ごし方だと思います。それならしっかり働いてくれます。
利用前に知っておきたいヒントと注意点
- 営業時間は必ず事前確認を:営業時間は変更されることがよくあります。上記の詳細情報ページで最新の営業時間を確認してから向かってください。
- 非シェンゲンエリア専用:出国審査を通った先にあるので、シェンゲン圏内行きの便では利用できません。行き先を先に確認しましょう。
- 混雑するので早めに入る:昼過ぎでも席はほぼ埋まっていました。座って過ごしたいなら早めの入室がおすすめです。
- 滞在時間に上限がある:長い待ち時間を丸ごとここで過ごす想定では計画しないほうが無難です。
- 無料と有料の線引きを確認する:バーカウンターにメニュー表が2枚立っています。無料の範囲でも十分ですが、パーリンカやトカイを試したいなら有料メニューをどうぞ。
- シャワーは有料:設備としてはありますが別料金です。料金は現地で確認してください。
- バーに人がいないことがある:スタッフが少なめです。誰もいなければ少し待つか、フロアのスタッフに声をかけましょう。
まとめ
ブダペスト・リスト・フェレンツ国際空港のPlaza Premium Lounge(Non-Schengen)は、EU外へ飛ぶ便を待つときにプライオリティパスで使えるラウンジです。最大の武器はアルコールで、無料の範囲でワイン・スピリッツ・ビールが揃い、さらに少額の追加でパーリンカやトカイの貴腐ワインまで手が届く。食事も、インド風のチキンカレーが美味しくて私は2杯いきました。一方で、座席は狭く、昼過ぎでもかなり混雑していて、落ち着ける空間とは言いにくい。スタッフが少ないためかバーに人がいない時間もあり、オペレーションは今ひとつです。それでも、一杯やって腹を満たし、滑走路を眺めながらフライトを待つ——その使い方であれば、十分に価値のあるラウンジだと思います。

