【評価3.4】ブダペスト:Platinum Lounge(Non-Schengen)|無料アルコールの品揃えは文句なし、でも席が狭くて落ち着けない

プライオリティパス
プライオリティパス

ブダペストからの帰り、非シェンゲン行きのフライトまで時間があったので、リスト・フェレンツ国際空港ターミナル2Bのもうひとつのラウンジ、Platinum Lounge(プラチナ・ラウンジ)にプライオリティパスで入ってきました。場所は同じメザニン階、Plaza Premium Lounge(Non-Schengen)のすぐ隣です。結論から先に言うと、無料アルコールの品揃えは文句なし。ただ座席がちょっと狭く、椅子の座り心地も今ひとつで、そのうえけっこう混んでいる。同じフロアで両方をのぞいてみた私の結論は「自分ならプラザプレミアムのほうかな」でした。世界各地の空港ラウンジをプライオリティパスで巡ってきた私が、ブダペストでのこのラウンジ体験を詳しくレポートします。

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📊 まごじろうの評価(各5点満点)

食事リラックス度時間価値総合評価
3.52.53.53.4

施設基本情報

【重要】営業時間や利用条件は変更になることがあります。特に営業時間はよく変わるので、訪問前に必ず下記の詳細情報ページで最新情報をご確認ください。

施設名Platinum Lounge(Non-Schengen)/プラチナ・ラウンジ(非シェンゲン)
空港ブダペスト・リスト・フェレンツ国際空港(BUD)
場所保安検査・出国審査通過後 ターミナル2B 非シェンゲンエリア 出発フロアの1つ上(メザニン階)
詳細情報https://www.prioritypass.com/ja-JP/lounges/hungary/budapest-ferenc-liszt-international/bud3-platinum-lounge-non-schengen

ラウンジへのアクセス

保安検査を抜けたあと、EU外へ向かう便は出国審査を通って非シェンゲンエリアへ入ります。ラウンジがあるのはその先、Bゲート方面(B7〜B9のあたり)にある階段またはエレベーターで、出発フロアから1つ上がったメザニン階です。「Lounges」の案内表示が出ているので、それをたどれば迷いません。

ÇELEBI PLATINUM LOUNGEの入口サインと、プライオリティパスなど利用可能プログラムのロゴ

上がってすぐの壁に「ÇELEBI PLATINUM LOUNGE」の大きなサインがあります。その下にプライオリティパス、ダイナースクラブ、ラウンジキー、DragonPass、DreamFolks、Lounge Passといったプログラムのロゴと、カタール航空、ターキッシュエアラインズ、エミレーツ、フライドバイ、LOTなどの航空会社名がずらりと並んでいるので、対応の広さはひと目で分かります。

ここでひとつ注意です。すぐ隣がPlaza Premium Lounge(Non-Schengen)の入口です。写真の左端に「PREMIUM LOUNGE」の看板が写っているのが分かると思いますが、同じメザニン階に2つのラウンジが並んでいます。どちらもプライオリティパスで入れるので、サインを見て目的のほうに入ってください。

PLATINUM BUSINESS AVIATION SERVICES by ÇELEBIのサイン

運営はトルコ系の空港ハンドリング会社Çelebi(チェレビ)です。「PLATINUM BUSINESS AVIATION SERVICES by ÇELEBI」という表記もあり、ビジネスアビエーション系のサービスと同じ看板を掲げています。

ラウンジ内の壁に掲げられたÇELEBIのロゴ

受付でプライオリティパスと搭乗券を提示すれば入場できます。大事な注意点として、このラウンジは非シェンゲンエリア専用です。シェンゲン圏内へ飛ぶ便は出国審査を通らないので、そもそもここには来られません。行き先がEU圏内なら、シェンゲン側にある別のラウンジを使うことになります。搭乗券の行き先とエリアを先に確認しておきましょう。

雰囲気:滑走路ビューは気持ちいい、でも席が狭くて落ち着かない

中に入ってまず良いと思ったのは、やはり窓です。壁一面がガラス張りで、エプロンから滑走路まで見渡せます。真鍮色のペンダントライトが下がり、窓辺には観葉植物が並んで、自然光がたっぷり入る。写真で見ると、なかなか気持ちのいいラウンジです。

Platinum Lounge(Non-Schengen)の客席エリア。窓際にソファ席が並び、多くの席が埋まっている

ただ、実際に座ってみると座席がちょっと狭いのです。ソファ席、テーブル席、窓際のアームチェアとひと通り揃っているのですが、どれも間隔を詰めて配置されていて、隣の人との距離が近い。加えて椅子そのものも、見た目のわりに座り心地が良いとは言えませんでした。深く沈み込むタイプではないので、腰を落ち着けて長居する、という感じにはならないのです。

そのうえ、けっこう混んでいました。到着したときにはすでに大半の席が埋まっていて、空いている場所を探して歩き回ることになりました。人の出入りも多く、全体としてざわざわしている。ラウンジでひと息つくつもりで入ると、思ったより落ち着けないと感じるはずです。

窓際のアームチェアから見たエプロン。カタール航空とエミレーツ航空の機体が見える

それでも、窓際の席は当たりです。この日はカタール航空とエミレーツの機体が並んでいて、飛行機を眺めるにはいい眺めでした。足元にコンセントもあるので、充電しながらフライトを待つぶんには困りません。

PLATINUM LOUNGE BUFFETのサインと、ミントグリーンの天井にゴールドの照明が並ぶ内装

内装そのものは、けっこう上品です。ミントグリーンの天井に真鍮の丸い照明、壁には花の絵。「PLATINUM LOUNGE BUFFET」のサインが出ているこのあたりが食事コーナーの入口になります。空間の作りにお金がかかっているのは分かるので、あとは席の間隔だけなんとかしてほしい、というのが正直な感想です。

食事:品数はしっかり揃っている、ただ今回は好みではなかった

温かい料理は保温トレイに並ぶビュッフェ形式で、品数はなかなかのものです。ハンガリー語・英語・トルコ語の3言語で札が立っているのが面白いところ。

地中海風チキンラグーとアジア風豆腐の煮込みが並ぶ保温トレイ

まず煮込み系が2種類。「Mediterrán csirkeragu(地中海風チキンラグー)」と「Ázsiai tofu ragu(アジア風豆腐の煮込み)」。どちらもトマトベースで、野菜がたっぷり入っています。

チキンケバブとスパイシーミートボールが並ぶ保温トレイ

肉料理も2種類。「Csirke kebab(チキンケバブ)」と「Fűszeres húsgolyó(スパイシーミートボール)」。ミートボールはコロッと丸くて数もたっぷり。ケバブは細かくほぐした鶏肉と玉ねぎを炒めたようなスタイルです。

ブルグルとジャスミンライスが並ぶ保温トレイ

主食はブルグル(挽き割り小麦)とジャスミンライスの2種類。煮込みをかけて食べる想定なのだと思います。この構成を見ると、トルコ系の運営会社らしさが出ているなと感じました。

ここは正直に書きます。品数はしっかり揃っていて、ラウンジの食事としては十分な内容なのですが、今回は自分の好みではなく、あまり食が進みませんでした。どれも味の方向性が自分の好みから少し外れていて、一皿取ったところで手が止まってしまった。隣のプラザプレミアムではチキンカレーを2杯食べたのに、こちらでは1皿で終わり。料理そのものが悪いというより、単純に好みが合わなかったということです。この日のメニューがハマる人には、むしろ品数の多いこちらのほうが評価は高くなると思います。

冷菜とスイーツ:サラダバーは充実、朝はパンケーキマシンが動く

冷菜コーナー。ピクルスやサラダ、スライスチーズ、ハム、パテが並ぶ

温かい料理の隣には、冷菜のカウンターがあります。ピクルスやマリネが小分けのトレイにずらりと並び、その先にスライスチーズ、ハム、パテ、パン。トマトやきゅうり、ペペロンチーニ、彩り野菜のミックスなど、この品揃えはいかにも中欧らしい。オイルとビネガーも置かれていて、サラダのように組み立てられます。軽く済ませたいときはここだけで十分です。

Popcakeの自動パンケーキマシンと、メープルシロップ・アプリコットジャム・ヘーゼルナッツクリームのディスペンサー

面白かったのがこれです。自動パンケーキマシン。ボタンを押すと焼きたてのパンケーキが出てくるタイプで、横にはメープルシロップ、アプリコットジャム、ヘーゼルナッツクリーム(ヌテラ)のディスペンサーと、ホイップクリームのスプレーまで用意されています。朝の時間帯に稼働する設備のようなので、午前中に立ち寄る人はぜひ試してみてください。私が入ったのは午後だったので、残念ながら焼きたては食べられませんでした。

フルーツタワーとペストリーのショーケース、ウォーターディスペンサー、タッチパネル式のコーヒーマシン

デザートまわりは、3段のフルーツタワーとペストリーのショーケース。その横に冷水のディスペンサー、タッチパネル式のコーヒーマシンが並びます。ケーキでガツンとくるタイプではなく、フルーツと焼き菓子で軽く締める構成です。

ドリンク:無料アルコールの品揃えは文句なし、パーリンカまである

そして、このラウンジの一番の売りはここです。バーカウンター。

バーカウンターに並ぶビーフィーター、パーリンカ、ジョニーウォーカー、バカルディなどのボトルとサングリアのジャー

セルフのカウンターにボトルがずらりと並んでいます。ビーフィーターのジン、ウォッカ、ジョニーウォーカー・レッドラベル、バカルディ・カルタブランカ、マルティーニ・ビアンコ。オレンジを浮かべたサングリアのジャーもあり、シャンパンの札まで立っていました。どれもポアラー付きで置かれていて、自分で好きなだけ注げます。

そして注目してほしいのが、この棚にBolyhosの「Vegyes gyümölcs pálinka」(ミックスフルーツのパーリンカ)が普通に置いてあることです。パーリンカはハンガリーの伝統的なフルーツ蒸留酒で、隣のプラザプレミアムでは有料メニュー(1杯5ユーロ)でした。それがここでは無料の範囲。ハンガリーのお酒を最後にもう一杯、という締め方をしたい人には嬉しいポイントです。

ハイネケンやSomersbyのサイダー、コカコーラ、炭酸水が入った冷蔵ケースとワインセラー

カウンター下の冷蔵ケースも充実しています。ビールはハイネケン(ノンアルコールのHeineken 0.0もあり)、その下にはSomersbyのサイダーがアップルとブルーベリーの2種類。隣のケースにはコカコーラと炭酸水がびっしり、さらに白ワインのセラーまで並んでいます。ビール・サイダー・ワイン・スピリッツと、ここまで揃っていれば無料の範囲で選ぶのに困ることはありません。

ワイングラスやカップが並ぶ棚と、コーヒーマシン、ティーバッグ、ミルクの冷蔵庫、ナッツの小鉢

グラス類の棚もきちんと整えられていて、ワイングラス、タンブラー、シャンパングラス、コーヒーカップが種類ごとに並んでいます。おつまみのナッツが小鉢に取り分けられているのも気が利いている。コーヒーマシンの横にはティーバッグ、そして牛乳(Mizo)とアルプロのライスドリンクを入れた専用の冷蔵庫。コーヒー・紅茶まわりで不足を感じることはありませんでした。

まとめると、ドリンクは種類が豊富で、いろいろと揃っている。お酒好きにとっては、このラウンジを選ぶ理由になります。

率直な感想:お酒目的なら十分、でも自分ならプラザプレミアムを選ぶ

これまで世界各地のプライオリティパスラウンジを利用してきましたが、ブダペストのPlatinum Lounge(Non-Schengen)は総合3.4というあたりに落ち着きました。

プラスははっきりしています。アルコールの品揃えが豊富で、しかも全部無料。ジン、ウォッカ、ウイスキー、ラム、ワイン、ビール、サイダー、サングリア、そしてパーリンカまで。軽食もホットミールが4種類に主食が2種類、冷菜とサラダバー、デザートと、品数としてはきちんと揃っています。内装も上品で、窓際の席なら滑走路も見える。

マイナスは、座席まわりと混雑です。席の間隔が詰まっていて、椅子の座り心地もあまり良くない。そこにこの混雑ぶりが重なるので、腰を落ち着けてゆっくりする、という使い方には向きません。食事についても、今回は自分の好みと合わずあまり食べられませんでした。

そして正直なところ、すぐ隣にPlaza Premium Lounge(Non-Schengen)があるので、どうしても比べてしまいます。私の感覚では、あちらのチキンカレーが美味しかったこと、有料メニューでパーリンカやトカイの貴腐ワインまで試せることを含めて、自分ならプラザプレミアムのほうを選ぶかなというところ。ただ、あちらも座席は狭く混雑しているうえ、バーに人がいない時間帯もありました。その点、こちらはセルフで好きなだけ注げるので、「とにかくお酒をゆっくり飲みたい」という目的ならこちらのほうが快適だと思います。

どちらもプライオリティパスで入れて、同じメザニン階に並んでいます。時間に余裕があるなら、両方のぞいて空いているほう・好みに合うほうを選ぶ、というのが一番賢い使い方かもしれません。

利用前に知っておきたいヒントと注意点

  • 営業時間は必ず事前確認を:営業時間は変更されることがよくあります。上記の詳細情報ページで最新の営業時間を確認してから向かってください。
  • 非シェンゲンエリア専用:出国審査を通った先にあるので、シェンゲン圏内行きの便では利用できません。行き先を先に確認しましょう。
  • 隣のプラザプレミアムと間違えない:同じメザニン階に2つのラウンジが並んでいます。どちらもプライオリティパス対応なので、混雑具合を見て選ぶのもありです。
  • 混雑するので早めに入る:午後でも席はほぼ埋まっていました。座って過ごしたいなら早めの入室がおすすめです。
  • 椅子は期待しすぎない:座席の間隔が狭く、椅子の座り心地も普通です。長時間の休息が目的なら、別の過ごし方を考えたほうがいいかもしれません。
  • パーリンカは無料の棚にある:バーカウンターのボトルはセルフで自由に飲めます。ハンガリーらしい一杯を試したいならぜひ。
  • パンケーキマシンは朝の時間帯:自動パンケーキマシンは朝食時間の設備です。午前中に立ち寄れる人はぜひ試してみてください。
  • シャワーはない:設備一覧にもシャワーの記載はありません。浴びたい場合は空港内の別の設備を探すことになります。
  • ドレスコードはスマートカジュアル:終日スマートカジュアルという案内が出ています。神経質になる必要はありませんが、頭の片隅に。

まとめ

ブダペスト・リスト・フェレンツ国際空港のPlatinum Lounge(Non-Schengen)は、EU外へ飛ぶ便を待つときにプライオリティパスで使えるラウンジです。最大の武器は無料アルコールで、ジンやウイスキー、ラム、ワイン、ビール、サイダー、サングリアに加えて、ハンガリーのパーリンカまでセルフで自由に飲めます。軽食もホットミールから冷菜、デザートまで品数はきちんと揃っていて、朝なら自動パンケーキマシンも動きます。一方で、座席の間隔は狭く、椅子の座り心地も今ひとつ。しかもかなり混雑していて、落ち着ける空間とは言いにくいのが正直なところです。食事は今回、私の好みとは合いませんでした。すぐ隣にPlaza Premium Lounge(Non-Schengen)があるので、私ならあちらを選ぶかなというのが結論ですが、お酒をしっかり楽しみたいならこちらのほうが向いています。目的で使い分けるのが、この2つのラウンジの正しい付き合い方だと思います。

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