成田空港の第2ターミナル、保安検査場を通る前の4階。出国前のわずかな時間をどこでやり過ごすか——その答えのひとつが、このI.A.S.S Executive Lounge 2です。フードの提供はゼロ、アルコールはアサヒスーパードライの350ml缶が1本きり。世界各地の空港ラウンジをプライオリティパスで巡ってきた私が、成田のこのカードラウンジを正直にレポートします。
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📊 まごじろうの評価(各5点満点)
| 食事 | リラックス度 | 時間価値 | 総合評価 |
|---|---|---|---|
| 1.5 | 3.5 | 2.8 | 2.6 |
施設基本情報
| 施設名 | I.A.S.S Executive Lounge 2(IASSエグゼクティブラウンジ2) |
|---|---|
| 場所 | 成田国際空港 第2ターミナル 本館4階(保安検査場前に利用可能) |
| 詳細情報 | https://www.prioritypass.com/ja-JP/lounges/japan/narita-international/tyo-executive-lounge-2 |
| プライオリティパス | ✅ 利用可 |
⚠️ 営業時間や利用条件は変更になることがあります。訪問前に必ず上記「詳細情報」のプライオリティパス公式ページで最新情報をご確認ください。
ラウンジへのアクセス

第2ターミナルの3階、出発ロビーに着いたら「G」の搭乗手続きカウンターを目指してください。その北側にあるエスカレーターで4階へ上がり、左へ曲がると「I.A.S.S EXECUTIVE LOUNGE 2」の看板とガラスの自動ドアが見えてきます。受付でプライオリティパスと当日の搭乗券(またはeチケット控え)を提示すれば入場できます。
注意したいのは、このラウンジが保安検査場を通る前の一般エリアにあることです。つまり保安検査と出国審査を済ませてしまうと、もう戻ってくることはできません。使うなら必ずチェックインの後、保安検査に向かう前です。逆に、到着後や国内線乗り継ぎの際も当日の搭乗券があれば利用できます。
出国したあとにプライオリティパスでラウンジを使いたい場合は、同じ本館4階の制限エリア内にあるI.A.S.S Superior Lounge -KoCoo-が対象です。あちらは軽食の提供もあるので、時間に余裕があるならそちらを選ぶ手もあります。
雰囲気:静かで落ち着いた、和のテイストの空間

中に入ると、木目調の床、黒い格子をあしらった壁、そして1964年東京オリンピックのポスター——日本らしさを意識した、落ち着いたトーンの内装です。照明も明るすぎず、BGMも控えめ。空港の喧騒から一歩引いた静けさがあります。
ただし、華やかさやラウンジらしい高揚感はほとんどありません。良く言えば実用的、悪く言えば「空港の待合スペースの上位版」。世界のラウンジを渡り歩いてきた感覚からすると、ここは”見せ場”を作りにいっていないラウンジだなと感じました。私が訪れたときは空席が目立つくらいの入りで、席探しに苦労することはありませんでした。
座席:わりと広々していて、座り心地も悪くない
このラウンジで一番評価できるのが座席です。一人掛けのシートが中心で、隣の席との間に木製のサイドテーブルとドリンクホルダーが挟まっているため、パーソナルスペースがしっかり確保されています。両隣を気にせずに座れるというのは、それだけでかなりありがたい。
座面もへたっておらず、クッションの効き具合もちょうどいい。長時間居座りたくなるほどではありませんが、少なくとも「早く出たい」と思わせる椅子ではありません。各席にはコンセントとUSBポートが備わっていて、Wi-Fiも使えます。スマホやPCを充電しながら過ごすには十分な環境です。
窓側にはカウンター席もあり、外の景色を眺めながら座ることもできます。席数そのものも多いので、多少混んでいても座れないという事態にはなりにくいでしょう。
食事:フードの提供は一切なし
はっきり書いておきます。このラウンジ、食べ物の提供は一切ありません。
サンドイッチもおにぎりもスナック菓子も、ナッツの一皿すらありません。空港ラウンジと聞いて軽食を思い浮かべる方は、ここでは完全に肩透かしを食らいます。プライオリティパスで各国のラウンジを回っていると、どんなに簡素なラウンジでもクッキーやプレッツェルくらいは置いてあるものですが、ここは本当にゼロ。
なので、お腹が空いているなら先に食事を済ませてから入るのが正解です。幸い成田の第2ターミナルは飲食店が充実しているので、そちらで腹ごしらえをしてからコーヒーを飲みに立ち寄る、という使い方が現実的だと思います。
ドリンク:ソフトドリンクとコーヒーは自由に飲める

食事はありませんが、ドリンクは自由に飲めます。コカ・コーラ系のディスペンサーが2台並んでいて、コーラ、ジンジャーエール、オレンジジュース、ウーロン茶などが揃っています。氷も自分で入れられるので、暑い時期にはありがたいところ。

コーヒーはタッチパネル式のマシンが2台。ブラックコーヒーのほか、カフェラテやカプチーノといったミルク系も選べます。ガムシロップ、ミルク、マドラーも一式揃っていて、このあたりは不足なし。フードがない分、ドリンクだけはしっかり用意されている、という構成です。
アルコールはアサヒスーパードライの350ml缶が1本だけ
アルコールについても正直に書いておきます。もらえるのは、アサヒスーパードライの350ml缶が1本だけです。
受付でプライオリティパスと搭乗券を提示すると、その場で缶ビールを1本渡されます。おかわりはできません。ビールサーバーもなければ、ワインもスピリッツもありません。アムステルダムのAspire Loungeでハイネケンのサーバーから好きなだけ注げたことを思い返すと、この落差はなかなかのものです。
とはいえ、缶で渡されるぶん自分のペースで飲めますし、空港で買えば400円前後はするものが1本無料でついてくると考えれば、それなりの価値はあります。「ビールを1本だけ飲んで、あとはコーヒーで過ごす」——このラウンジの正しい使い方は、たぶんこれです。
率直な感想:短時間だけ過ごすにはいいかも
総合評価は2.6としました。フードはゼロ、アルコールは1本きり。ラウンジに”ごちそう感”を期待して入ると、確実にがっかりします。
それでも、静かで、座席が広くて、電源があって、Wi-Fiが飛んでいて、コーヒーとソフトドリンクが自由に飲める。チェックインを済ませてから保安検査場に向かうまでの30分から1時間を、混雑した出発ロビーのベンチではなく落ち着いた椅子でやり過ごせる——その一点においては、しっかり仕事をしてくれるラウンジです。
逆に、ここで2時間も3時間も過ごそうとすると確実に飽きます。食べるものがなく、飲むものも一巡すれば終わりですから。短時間だけ過ごすにはいいかも——このラウンジに対する私の評価は、この一言に尽きます。
利用前に知っておきたいヒントと注意点
- 保安検査場を通る前に使う:一般エリアにあるラウンジです。出国審査を済ませてしまうと利用できません。出国後に使いたい場合は制限エリア内のI.A.S.S Superior Lounge -KoCoo-へ。
- 食事は先に済ませておく:フードの提供は一切ありません。空腹のまま入ると後悔します。
- アルコールは1人1本まで:アサヒスーパードライの350ml缶が1本のみ。おかわりはできません。
- 営業時間は必ず公式ページで確認を:ラウンジの営業時間は変更されることがあります。とくに早朝発・深夜発の便を利用する場合は、上記「詳細情報」のプライオリティパス公式ページで最新の営業時間を確認してから向かってください。
- トイレはラウンジの外:ラウンジ内にトイレはありません。出てすぐの場所にあるので、大きな不便はありませんが覚えておくと安心です。
- シャワーはなし:シャワー設備はありません。長距離便の前にさっぱりしたい方には向きません。
- 到着時・乗り継ぎでも使える:出発前だけでなく、到着後や国内線乗り継ぎの際も、当日の搭乗券があれば利用できます。
まとめ
I.A.S.S Executive Lounge 2は、成田空港第2ターミナルの保安検査場前にある、プライオリティパス対応のカードラウンジです。フードの提供はなく、アルコールもアサヒスーパードライの350ml缶が1本だけ。ラウンジとしての充実度を求めるなら、間違いなく物足りない部類に入ります。
ただ、座席はわりと広々していて座り心地も悪くなく、静かに過ごせる環境は整っています。搭乗までの短い時間を落ち着いてやり過ごすための場所——そう割り切って使うぶんには、悪くない選択肢だと思います。成田から飛び立つ前の小一時間、缶ビールを片手にひと息つく。このラウンジにできることは、たぶんそれくらいです。

